自然災害と教訓
災害年表
〈災害年表〉 【】 平成5年釧路沖地震
[1993年1月15日〈平成5年1月15日〉 –

1月15日20時06分頃、釧路市の南約15㎞、深さ約100㎞を震源とする地震が発生(M7.5)。 道内各地の震度は釧路震度6、帯広と広尾、浦幌で震度5、函館と小樽、室蘭、苫小牧、根室で震度4、札幌、倶知安、岩見沢、旭川、網走、紋別で震度3をそれぞれ観測した。震源が深かったため、津波はなかった。 地震発生時は自宅で過ごしていた人が多く、東大社会情報研究所の調査では、地震発生時には身体の保護または火の始末を行った人が多かった。 人的被害は死者2名、重傷116名、軽傷850名。死者はいずれも釧路市で、妻をかばおうとして天井から落下したシャンデリアの下敷きとなり1名が死亡、地震によって漏れた都市ガスによる中毒により1名が死亡した。 釧路市災害対策本部の調査では、負傷原因はやけどが最も多く、次いで切り傷、打撲による負傷が多かった。特に、ストーブを消そうとしてやかんのお湯などが体にかかる、棚などを押さえて手を切る、停電中に歩いて割れたガラスで足を切る、家具の転倒や物の落下により身体を打つなどの事例が多く見られた。 家屋5,618棟に被害が出た。地質調査所による調査では、釧路市内の住家被害は約80%が釧路川左岸の台地とその周辺で発生し、標茶町では15棟の全半壊がいずれも丘陵を切り取って造成した盛土が地すべり状に崩壊したことにより発生していたことが判明した。 強い揺れを観測した釧路地方では、地盤の液状化にともなう噴砂現象が釧路市や釧路町、鶴居村、厚岸町、白糠町などで確認された。

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