自然災害と教訓
災害年表
〈災害年表〉 【】 発達した低気圧による暴風雪・大雪・大雨
[1975年3月21日〈昭和50年3月21日〉 –

3月21日、日本海と関東の東海上をそれぞれ発達しながら北上した低気圧が、21日21時には八戸沖でひとつにまとまり、22日から23日にかけて根室の南東海上で動きが遅くなった。 このため、全道的に大荒れの天気となった。 十勝地方では大雪となり、21日から3日間の降雪量は帯広で100センチ、新得で97センチに達した。 また、太平洋側では大雨となり、20日から22日の降水量は函館120㎜、南茅部222㎜、鹿部199㎜。21日から22日の降水量は、室蘭で111㎜、21日から23日の降水量は広尾で284㎜、芽室292㎜、浦幌206㎜、大樹337㎜、更別307㎜にも達した。 最大瞬間風速は21日に函館で27.4m/s(NE)、室蘭26.9m/s(NE)、寿都27.6m/s(SSE)を記録した。 この大荒れの天気の影響で、10名が亡くなり、3名が行方不明、1名が負傷した。 国鉄の運休354本、定期航路(海、空)全便欠航、国道・道道は多数が通行止めとなった。 また、住家2棟が全壊、36棟が一部破損、129棟が床上浸水、1521棟が床下浸水した。 農業・農耕地冠水15、その他農業被害額2億3,688万円。 船舶2隻が沈没2、3隻が破損した。

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