自然災害と教訓
災害年表
〈災害年表〉 【】 発達した低気圧による暴風や融雪災害
[2013年4月7日〈平成25年4月7日〉 –

4月5日に東シナ海で発生した低気圧が日本海を急速に発達しながら北東に進み、6日に沖縄付近の前線上に発生した別の低気圧が本州の南岸を発達しながら北東に進んで7日は三陸沖を北上した。
これらの低気圧は8日には北海道の太平洋側でひとつにまとまり、中心気圧は970hPaまで低下、夜には千島近海に達した。
この低気圧の影響により、太平洋側を中心に大雨となり雪解けが進むとともに、北海道の広い範囲で暴風となり、海は大しけとなった。
最大瞬間風速は斜里町宇登呂で41.6m/s、えりも岬39.4m/s、斜里37.9m/s、倶知安34.2m/s、伊達30.8m/sなど。
6日~8日の降水量は伊達市大滝173.5㎜、斜里町宇登呂167.5㎜、標津149.5㎜、厚岸町太田147.5㎜、登別市カルルス137.5㎜など。
このため暴風により重傷1名(浜頓別町)、軽傷3名(共和町、根室市など)が出たほか、大雨と融雪による影響を含めて北海道各地で床上浸水8件、床下浸水57件、屋根等一部損壊107件の被害が発生した。
国道230号の中山峠などでは土砂崩れが発生した。
釧路町では別保川の水位が上昇し「避難判断水位」に達したため、376人に避難勧告を出した。
また、標茶町でも道路冠水により2名に対し避難勧告を出した。
交通機関では、7日から8日にかけて、JR249本が運休、航空便やフェリーの欠航があった。
また、中山峠を含む国道6路線、8区間、道道18路線、21区間が通行止めとなった。
宇登呂地区923戸の他、北海道各地で停電があった。
被害総額は9億3500万円

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