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(災害年表)
9月15日から16日朝にかけて日本海から前線を伴った低気圧が接近、不明瞭となった後、日本の南を北上した台風第20号が近畿地方に上陸して北上、17日には東北地方の日本海沿岸から北海道西岸へ北上した。台風は18日には北海道の西海上でほぼ停滞、19日には温帯低気圧に変わって、夜には津軽海峡付近へ進み、20日になってようやく根室の南東海上へ離れた。 このため、各地で長雨となり、降水量は15~20日にかけて浦河184㎜、大滝461㎜、白老町森野813㎜、礼文町香深295㎜、歌登287㎜。15~19日にかけて帯広197㎜、広尾304㎜、羅臼399㎜、上士幌町糠平419㎜、中札内村上札内382㎜、芽室町上美生346㎜、音別町二俣365㎜。16~19日にかけて置戸町勝山192㎜。17~19日にかけて奥尻146㎜、上八雲157㎜に達した。 また、風も強まり、17日の日最大瞬間風速は稚内でESE24.0m/s、網走24.7m/s(E)、留萌25.6m/s(E)、羽幌30.0m/s(E)、岩見沢26.4m/s(E)、広尾33.4m/s(ESE)、根室29.2m/s(E)、釧路31.2m/s(E)、函館30.0m/s(SSW)、江差30.2m/s(SSW)をそれぞれ観測した。 この大雨や暴風の影響で、日高地方を除く各地で被害があり、死者10名、負傷者13名。交通機関も全面的に影響があり、住家全半壊1,728棟。床上・床下浸水2,438棟。農耕地冠水、流失など34,661、家畜流失5頭。道路損壊671ヶ所、河川438ヶ所、漁港護岸損壊2ヶ所、堤防損壊90ヶ所、がけ崩れ52ヶ所、橋の流失146ヶ所の被害があった。 さらに、漁船の転覆沈没など54件。漁網流失損害額1,760万円。停電8,100戸、電柱倒壊76、断線155。通信回線障害2,411件。その他・各学校全面臨時休校、樺太・沿海州海域で操業中の漁船はソ連領海内に緊急避難入域した。
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