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(災害年表)
日本海と三陸沖から低気圧が急速に発達しながら3月1日から2日にかけて北海道付近を通過し、ひとつにまとまりながらオホーツク海に進んだ。このため北海道付近は気圧の傾きが大きくなり、低気圧の通過後は冬型の気圧配置が強まった。
低気圧の接近・通過の影響により、全道的に沿岸部では雪を伴って最大風速20メートル、最大瞬間風速30メートル以上の非常に強い風を観測し、暴風雪や大しけとなった。積雪が平年より多い状況の中、太平洋側を中心に総降雪量が50センチ以上の大雪となった。
最大瞬間風速は、えりも岬で44.3m/s(W)、浦河37.4m/s(W)、室蘭31.7m/s(W)、共和30.1m/s(WNW)など。
1日0時から2日24時までの降雪量は、伊達市大滝94センチ、広尾65センチ、中札内村上札内63センチ、芽室60センチ、新得55センチ、帯広と札幌市小金湯47センチなど。
この大荒れの天気の影響で、死者1名(苫小牧市)、軽傷1名(厚沢部町)、住家一部損壊18件(歌志内、室蘭、えりも、様似、新ひだか、函館)、床下浸水1件(函館市)の被害があった。
また、国道や道道、高速道路で通行止めが相次ぎ、JRも多数運休した。
千歳市と苫小牧市の境界付近の林道ではシカ猟の車両が動けなくなり、救出に向かったロードサービスの車両も現場付近で動けなくなった。救援を呼ぶために林道を歩いて戻ろうとしたロードサービスの社員が途中で動けなくなり、死亡した。
厚沢部町では倉庫が倒壊し、近くを歩いていた男性が破片を受けて軽傷を負った。
5年前(2013年3月1日~3日)の暴風雪の際と気圧配置が似ており、札幌管区気象台は2月28日に説明会を開催して厳重な注意を呼び掛けたほか、道は28日に雪害対策連絡部会議を緊急開催し防災関係機関と連携し万全の対応をとることを確認するなど警戒を強めた。また道内放送局も不要不急の外出を控える等の呼び掛けをくり返し行った。
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