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(災害年表)
3月8日に朝に対馬海峡付近にあった低気圧(1008hPa)は発達しながら本州の日本海沿岸を進み、9日6時には津軽海峡付近(1002hPa)に達し、昼頃にかけて北海道を縦断、15時にはサハリン東方沖に達し、伴う寒冷前線は日中北海道を通過した。寒冷前線の東側にあたる道東方面を中心として北海道上空には5月中旬並みの暖気が流れ込み、太平洋側を中心に3月上旬としては記録的な大雨となり、気温も4月上旬から中旬並みまで上昇して雪解けが進んだことから、河川が増水、一部はん濫したほか、雪泥流とみられる現象の発生した河川もあった。
3月8日15時から9日24時までの降水量は、釧路市中徹別で163.0㎜、釧路市阿寒159.0㎜、広尾157.5㎜、えりも町目黒156.0㎜、白老町森野126.5㎜、支笏湖畔117.0㎜など胆振~根室にかけての太平洋側と上川地方の24地点で100㎜をこえた。
最大瞬間風速は斜里30.1m/s(S)、根室28.1m/s(SSE)、釧路27.3m/s(S)、日高門別23.6m/s(SE)など。
最高気温は浦河町中杵臼で13.2℃、斜里13.1℃、広尾11.9℃、日高11.7℃、網走11.1℃、本別10.6℃など。
この大雨や融雪の影響で、死者1名、住家床上浸水28件、床下浸水61件、一部損壊1件の被害があった。
美瑛町では辺別川の河川工事現場の男性作業員1名が、川を流れてきた大量の雪に巻き込まれて死亡した。
富良野市鳥沼では用水路に流れ込んだ大量の雪解け水があふれだし、流された雪の塊でビニルハウスが被害を受け、一部が倒壊した。
旭川市東旭川ではペーパン川があふれて周辺の住家が床上浸水する被害があった。
標茶町では釧路川の水位がはん濫危険水位(LV4)を超えたため、避難情報を出して3か所の避難所を開設、487人が避難した。
当別町弁華別ではパンケチュベシナイ川の水があふれて川沿いの農家の敷地内に流入した。
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