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自然災害と教訓
(災害年表)
(災害年表)
〈災害年表〉 【気象】 羅臼だし風による大規模海難
[1959年4月6日〈昭和34年4月6日〉 – 根室,羅臼町]
4月5日は沿海州、日本海、本州南岸の低気圧を含む深い気圧の谷の中に北海道が入り、このうち5日午後9時に秋田沖に進んだ低気圧(994hPa)が6日9時には網走付近に達し(986hPa)、21時にはさらに発達してオホーツク海中部に進んだ(982hPa)ため、北海道付近の気圧の傾きが大きくなった。
羅臼町では、6日午後2時頃から知床山脈を吹き下ろす「だし風」が急激に強まり、雪をまじえて最大45メートルに達するともいわれる暴風となった。
この影響で、知床半島知円別から同ペキンノまで約二十四㌔の距離にわたって操業していたスケソウ刺網漁船が、わずか3~4キロの海岸にたどり着くのもままならず次々と遭難、15隻が沈没・転覆し、死者・行方不明あわせて85名に達した。このほか、家屋全壊30、同破損87棟の被害があった。
標津~羅臼間の道路ではあちこちで倒木が交通を妨害し、道路の横を走る電線・電話線はずたずたにたれさがった。
前年9月に完成したばかりの羅臼小学校屋内体操場は、トタンぶきの屋根が吹き飛び、ぺしゃんこに倒壊した。
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