台風第23号は、9月10日に四国に上陸後、近畿地方を縦断して日本海に抜けて、速度を上げて北上、夜遅くには渡島半島（檜山地方）に上陸した。その後11日朝にかけて道央・道北を縦断してサハリン東方沖に抜けて、温帯低気圧に変わった。
また台風第24号は9月17日夜に東海地方に上陸し、18日朝にかけて東日本を縦断、9時には苫小牧沖に達し、日高地方に再上陸、根室付近で温帯低気圧に変わった後、19日にかけてオホーツク海を北上した。
ほぼ一週間に二度の台風上陸となり、各地で度重なる大雨、暴風等により大きな被害があった。
台風23号では、日降水量は10日・広尾173.5㎜（時間最大42.6㎜）、札幌130.6㎜（9月3位）、11日・稚内84.4㎜（時間最大21.5㎜）、11日の最大瞬間風速は紋別29.9m/s(NE)、広尾29.8m/s（SSW）、岩見沢28.6m/s(SSE)、稚内27.4m/s（NE）、札幌25.0m/s(SSE)を観測。
台風24号では、18日の日降水量は札幌88.8㎜、小樽85.3㎜、最大瞬間風速は、函館32.9m/s(WNW)、札幌27.4m/s(NW)、網走27.2m/s(NW)を記録した。
2つの台風の影響で、全道で死者5名、行方不明1名、負傷者10名、全半壊182棟、床上浸水6,238棟、床下浸水26,750棟の被害があり、罹災世帯39,200世帯、罹災人員168,833人に達した。
その他、農業や土木、水産、林業、商工等の被害があり、被害額計124億8971万円となった。
災害救助法が長沼町に適用された。