自然災害と教訓
災害年表
〈災害年表〉 【】 1977年(昭和52年)1月の異常低温
[1977年1月1日〈昭和52年1月1日〉 –

1977年(昭和52年)1月から2月にかけては、冬型の気圧配置となる日が多く、北海道上空には時折非常に強い寒気が流れ込んだため、各地で記録的な低温となり、凍結による被害が相次いだ。
特に水道凍結の被害が大きかったのは稚内市(1,100件)、網走管内(7,992件)、十勝管内(7,146件以上)など。
流氷は1月4日から5日にかけて平年より20日も早く枝幸町に接岸。
札幌では元日から6日連続で最低気温が-10℃以下となり、1月5日には白石区で酒に酔って帰宅した男性が火の気のない居間で寝込み、凍死。
1月3日から5日にかけて札幌市内では連日二千件前後の水道凍結が発生した。
1月11日、旭川では積雪が101センチを記録。1943年以来34年ぶりの多さになる。
1月21日は旭川で最低気温が-25.8℃を記録、旭川駅では特急の電気系統が作動せず列車4本が運休した。
当別町では酔って家の前で寝込んだ男性が凍死。
1月22日、幌加内町母子里の北大演習林母子里事業所で最低気温-41.5℃を記録。この日、母子里小中学校は授業を一時間短縮。母子里地区では車のエンジンがかからないため、1台も車が動いていないと報じられた。
1月24日、札幌市東区でイヌを温めようと、犬小屋に電気毛布をたたんで入れたことが原因で出火する火事が発生。
1月下旬には根室市の花咲港も蓮葉氷に覆われて結氷。
全道で住宅に結露の発生が多かった。
1月29日は、札幌で-19.1℃、旭川で-29.0℃、名寄で-35.0℃の最低気温を記録。
また、渡島管内では南茅部でなだれが発生、住家33棟が全半壊し、函館港内でも積雪のため船舶が横転するなど被害があった。
稚内では12月27日から2月18日まで54日間連続で真冬日。室蘭も12月27日から1月24日まで29日間連続の真冬日で観測史上最長。
1月の月平均気温は、稚内で-8.3℃、網走-9.9℃、紋別-10.2℃、雄武-10.7℃、函館-6.1℃、江差-4.2℃、帯広-12.4℃など各地で平年を2℃から3℃下回る

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