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自然災害と教訓
(災害年表)
(災害年表)
〈災害年表〉 【火山】 1977年(昭和52年)の有珠山噴火
[1977年8月7日〈昭和52年8月7日〉 – 空知,石狩,後志,胆振,日高,上川,留萌,オホーツク,十勝]
8月6日午前3時30分より噴火の前兆とみられる有感地震が続発し、翌7日午前9時12分に山頂火口原から軽石噴火(プリニー式噴火)が始まった。この噴火による噴煙は1時間後に高さ12000mに達した。
その後、8月14日未明まで大きな軽石噴火を含む十数回の噴火が断続的に発生、降灰域は広く、宗谷、釧路、根室、桧山、渡島を除く各支庁に及んだ。
一連の噴火により、住家は8棟が埋失、半壊4棟、一部破損370棟。農耕地の埋没3,819、農作物9,173、果樹園4、営農施設173に被害があった。
河川の灰没は8ヶ所、道路への降灰37ヶ所。洞爺湖温泉街の降灰量167,200立法メートル。林業被害額4,851万円(真狩、留寿都)、文教施設被害額249万円(留寿都)、その他被害総額316億円に達した。
その後、火山活動は11月16日から山頂火口原で水蒸気噴火が発生、翌年7月~9月にも水蒸気噴火が多発し、10月27日まで噴火活動が継続した。
なお、8月6日の有感地震中には昭和新山で花火大会が開催され、7日の噴火時にはモクモクと上る噴煙に洞爺湖を訪れていた多くの観光客が見とれ、噴煙をバックに写真を撮る者も多かった。
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