自然災害と教訓
災害年表
〈災害年表〉 【】 低気圧による大雨等災害
[1921年4月3日〈大正10年4月3日〉 –

4月3日は発達した低気圧が対馬海峡から日本海に進み、4日朝には積丹半島付近に達し(中心気圧約980hPa)、北海道北部を横断して正午にはオホーツク海に抜けた。
この影響で、道内は広く暴風が吹き荒れ、利尻沓形村(利尻町)ではタラつり漁船が遭難し8名が行方不明となったほか、利尻鬼脇港内では救助船が座礁、20名が亡くなった。
函館では暴風により家屋117戸、漁船4隻に被害があった。
十勝地方では利別川と美利保川がはんらんし、栄、開盛、高島は主要橋梁が破壊されたため交通が断絶した。
空知地方では長沼で800戸に浸水被害があり、石狩川では深川~音江間を結ぶ渡船が転覆、9名が水死した。
後志地方では余市で高波のため、収穫したニシン7,500トンを放棄する被害があった。

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