自然災害と教訓
災害年表
〈災害年表〉 【】 佐呂間竜巻災害
[2006年11月7日〈平成18年11月7日〉 –

11月7日は日本海北部にある低気圧が発達しながら北東に進み、この低気圧からのびる寒冷前線が朝から夕方にかけて北海道を通過した。
北海道付近の大気の状態は非常に不安定となり、各地で短時間強雨や雷が観測されたが、13時30分頃、佐呂間町付近に寒冷前線が接近した際、突風(竜巻)が発生した。
竜巻は佐呂間町若佐地区の市街地を南西から北東方向へと通り抜け、通過地域で大きな被害をもたらした。
住家は全壊7棟、半壊7棟、一部損壊27棟に達し、死者9名、重傷6名、軽傷25名を出した。
特に被害が大きかったのは、国道333号線の新佐呂間トンネルの工事事務所を竜巻が直撃した影響であり、工事事務所の2階会議室で行われていた定例打合せ会議に参加していた8名の作業員は建物と共に約90m飛ばされて亡くなったほか、同じ工事事務所の1階にいた作業員1名も亡くなった。このほか工事事務所では16名の重軽症者を出した。

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