道では、毎年度、北海道地域防災計画に基づき、北海道防災会議(会長 北海道知事)が主唱する北海道防災総合訓練を実施しており、この度、前期訓練を10月15日(日)に日高振興局管内7町で実施します。
本訓練は、十勝沖を震源とするマグニチュード8を超える地震の発生に伴い、太平洋沿岸に大津波が発生するという訓練想定に基づき、道と地元7町のほか約40機関が連携・協力しながら、情報伝達訓練や避難訓練、救出救助訓練、物資輸送訓練など8つの訓練項目に取り組みます。
今回の訓練では、6つの関係機関の所有するヘリコプターとドローンが同一空域で安全に活動できるよう、現地に臨時のヘリ等運航調整所を開設し、統制を実施することとしており、複数のヘリとドローンを実際に飛ばし、運航管理システムを使用して運航調整する訓練は日本初となります。
また、住民避難訓練では、北海道立総合研究機構建築研究本部の協力のもと、一部の避難者の方にGPSを持って避難していただき、避難に要した時間や移動速度等を測定し、今後の検証や分析に活用することとしており、道防災総合訓練では初の試みとなります。
道としては、こうした訓練を通じて、災害対応業務の習熟や防災関係機関相互の円滑な連携・協力関係の構築、さらに新たな課題の発見と改善事項の訓練への反映などを繰り返しながら、引き続き、住民の皆さまの防災意識の向上と本道の災害対応力の強化に取り組んでいきます。
【令和5年度北海道防災総合訓練(前期)の概要】
1 主催・共催
主催:北海道防災会議(会長 北海道知事)
共催:日高振興局管内7町
2 実施日時・場所
(1)日時
令和5年10月15日(日)午前8時00分~午後1時00分まで
(2)場所
日高振興局管内7町
3 参加機関(約40機関)
道防災会議構成機関:道警、陸上自衛隊北部方面隊、北海道開発局、NTTドコモ、北電、(公社)道トラック協会等
災害時協定締結企業:イオン北海道、北海道コカ・コーラボトリング、セコマ等
4 訓練想定・内容
十勝沖を震源とするマグニチュード8を超える地震及び大津波の発生
情報伝達訓練、住民避難訓練、避難所運営訓練、情報収集訓練、
広域避難訓練、物資輸送訓練、救出救助訓練、医療救護訓練
5 参考(過去の道防災総合訓練)
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/ktk/kts/71022.html
掲載している写真は、過去の救出救助訓練の様子です。防災関係機関が連携して実施しています。